2023-01-01から1年間の記事一覧
古代ローマの街中に住む庶民達は普段どのように食事を用意していたのでしょうか。 実はローマの街中に住んでいる庶民は自宅で本格的な料理をする事はあまりありませんでした。 と、いうのも広い邸宅に住む金持ちとは違い、庶民の住居はインスラと呼ばれる狭…
古代ローマで庶民が饗宴の招待にあずかれる方法とは?/中にはひどい招待主もいた/詩人マルティアリスの嘆き
古代ローマの飲食店とその遺跡についてまとめ/バール・タベルナ・ポピーナとそのカウンターの遺跡
古代ローマの人々は午前中に仕事を済ませ、午後は軽く昼食をとった後、少し昼寝をしたり、広場や公共浴場などで過ごす、という生活パターンの人が多かったようです。 朝食と同じように、昼食もまた軽く済ませるのが普通でした。というのも、古代ローマでは一…
スポルトゥラとは?/古代ローマの朝の挨拶/配布される朝食/パトロヌスとクリエンティスとは
古代ローマの庶民の暮らし/朝ごはんは食べないのが上品?/朝食は何を食べるのか/朝の習慣/古代ローマのモーニングルーティン
古代ローマの皇帝ウィテリウスが食べた料理を文献に基づいて再現!/詳しいレシピと作り方/試食した味の感想/材料と代用品/
古代ローマの皇帝ウィテリウスは 大変な食いしん坊だった事が文献に残されています。その驚くべき饗宴やいかに大食漢だったか、歴史家達が残したエピソードを紹介します。
古代ローマ皇帝ウィテリウスはどんな人物か/ネロの最期とユリウス・クラウディウス朝の終焉/紀元69年の四人の皇帝達ガルバ・オト・ウィテリウス・ウェスパシアヌス/激動の四皇帝の年とは
古代ローマの調味料リクァーメンについて/ガルム(魚醤)とリクァーメンは同じものか?/文献や専門家によって異なる見解
古代ローマの魚醤ガルムを家庭で即席に作る方法とは/レシピはビザンツ帝国の農業書に記されていた/実際に作ってみた味と感想
魚醤のコレクションを紹介/写真と味の感想/日本と海外の魚醤/味の印象をグラフにまとめてみた
古代ローマの塩辛のような食べ物アレックとは/ガルム(魚醤)の副産物から美食家のための珍味へ/博物学者プリニウスのアレックに関する記述とは/古代の民間療法とアレック
どうも、にゃこめしです。前回は古代ローマの魚醤、ガルムについて書きました。 今回は比較と参考のために、日本の魚醤の製造過程を調べてまとめてみました。石川県能登半島には伝統的に作られてきたいしるという魚醤があります。いしり、よしると呼ばれる事…
古代ローマの料理にはかかせない調味料があります。その名はガルムといいます。これらは日本料理のお醤油のように、古代ローマ料理の味の基礎をつくりだすものでした。 ガルムとは魚と塩を漬け込み、熟成発酵させて作った魚醤の事です。欧米の研究者達は魚を…
古代ローマのヤマネ料理を資料に沿って再現。現代に残る古代ローマのレシピ集アピキウスの『料理書』。ヤマネの代わりに丸ごとのウズラ肉を使い2000年前の料理を蘇らせます。
どうも、にゃこめしです。 前回の記事では古代ローマのレシピ集であるアピキウスの料理書の構成と大まかな内容を紹介いたしました。 今回は、アピキウスの料理書のなかでも珍しい食材や驚くべきメニューにスポットを当ててご紹介したいと思います。 なお、最…
どうも、にゃこめしです。 前回はアピキウスの料理書が辿った歴史について書きました。↓ 今回はアピキウスの『料理書』がどんな構成になっており、各巻に書かれている内容を簡単にご紹介したいと思います。 アピキウスって誰だ?と思われた方はこちら↓ アピ…
古代ローマのレシピ集アピキウスの『料理書』とは/誰が書いたのか/どうやって伝わったのか/どこで見られる?
古代ローマから伝わる『アピキウスの料理書』のレシピに沿ってエビ料理を作りました。古代ローマ風のソースがポイントです。
1世紀後半。古代ローマに大プリニウスという博物学者がいました。 ↑画像wikimediacommonsより 大プリニウスは大変勤勉で好奇心旺盛な人でした。勉強に費やす時間以外はすべて時間の浪費であると考えました。彼の甥の小プリニウスは手紙の中で伯父プリニウス…
どうも、にゃこめしです。 今回も古代ローマの美食家アピキウスのエピソードです。 紀元二世紀頃の作家、アテナイオスの「食卓の賢人たち」にはこんなエピソードが見られます。 アピキウスという男がいました。彼は非常に金持ちで贅沢な男で、何百万ドラクマも…