柏餅のシーズンがやって来ましたね!
柏餅に使われているカシワという植物はブナ科の落葉広葉樹です。秋には大きなまん丸のどんぐりを実らせます。
ところで、京都市内出身の私は、カシワのどんぐりを拾った事は…無いのです。
照葉樹林帯が中心の西日本では、カシワの木はあまり自生していません。冷涼な高地に探しに行くか、植えられている公園や植物園などを探しに行くか。
当然、昔は柏餅はカシワの葉で包まれていなかったそうです。
西日本の多くの地域でその役割をはたしていたのは、「山帰来(さんきらい)」というつる植物の葉っぱでした。標準和名はサルトリイバラという植物です。
この丸っこくてつやつやの葉っぱにお餅を包み、「山帰来餅(さんきらいもち)」を作って食べていたという話、今では山間部で暮らしているお年寄りの方から話を聞くことができる程度。
山帰来餅が関西の都市部で売られることはなく、柏餅が売られています。
私も柏餅で育った世代。山帰来餅は大人になるまで知りませんでした。
今でも西日本の道の駅や物産館などで売られていることがあります。出会えたら、食べてみてね!