酸っぱい漬物が好きです。しっかり乳酸発酵させた味の漬物が。
酸味と旨味で舌がギューッてなって脳みそまで快感でしびれます。これを書いているだけで唾液腺が刺激され、私はパブロフの犬と成り果てております。
すぐき、飛騨の赤かぶ漬、糠漬け。
「すぐき」は最近ではきちんとした乳酸発酵味のものが少なく、残念な状況です。京都のお土産屋さんなどでも「すぐき」は定番商品なのですが、お味は万人受けを狙った科学調味料味のものばかりです。「すぐき」に限らず、本当にしっかり乳酸発酵させた漬物は風味と酸味が強くて、苦手な人が多いからかもしれませんが…。
上賀茂神社の近くの「すぐき本舗」というすぐき屋さんのものは素晴らしかったです。
先日はこんなものを見つけてしまいました。
「酸菜(スァンツァイ)」
中国の東南部で漬けられている伝統的な保存食で、お味はしっかり発酵して酸っぱい白菜の漬物、そのものでした。
大変私好みのお味です。そのままご飯に乗せて食べても美味しいのですが、現地ではそのような食べ方はしないようです。汁物に入れたり、炒め物に入れたり、食材兼調味料といった使い方をするのが一般的なのだとか。
試しに、豚肉やネギやキノコと一緒に鍋にしてみました。
旨味大爆発!
たっぷり一味唐辛子をかけるのもよく合いました。