エソという魚があります。
高級かまぼこや練り製品の原料になる事が多いです。味はとっても良いのですが、あまり馴染みがないという方も多いと思います。なぜなら、小骨が多くて食べにくいのです。
少し前になりますが、特大サイズのエソが届きました。
小さいエソの場合、ウロコと頭と内蔵をとってからイワシのように手開きにします。すると中骨とくっついたまま小骨が外れます。
ただし、今回のエソは…手開きにするのは無理なサイズです。すり身にするのも良いですが、せっかくなので小骨を全部抜いて味わってみたいと思います。
ご覧下さい!一番大きいもので50cmサイズ!
ちなみにエソにもいくつか種類があり、これはワニエソという種類です。
それではさばいていきましょう!
まず、普通の魚と同じように三枚おろしにして、腹骨を削ぎます。
骨を抜いていきましょう。エソの小骨は下の写真で示した通り、3つのライン上に並んでいます。
並んだ小骨を一本一本、抜いていきます。指で小骨を確認しながら丁寧に。
ハモのように骨切りすれば良いんじゃね?と、言われそうですが、無理です。エソの身はハモより崩れやすく、粘りが強いです。一方で骨は長く、硬いです。
骨切りしたら、骨は切れていないのに身はぐちゃぐちゃという大惨事になる事が予想されます。
ちなみに、骨の数は多いもののきっちりとした列をなしているので、抜くのはあまり難しくありませんでした。手早く、根気よくやれば大丈夫です。
骨を全部抜き終わったあとは…
どんな料理でもどんと来い!
淡泊でクセのない白身が味わえます。しかも、加熱してもしっとりホロホロの食感です。
まずは天ぷら。
唐揚げの甘酢あんかけ。
ハモの落とし風に、エソの落とし。
骨は抜き去ったのに、ハモに似せるために骨切り様の切れ目を入れています…
塩焼き。
漬け焼き。
大変美味しく頂きました。
元のスペックが高い魚ですから、ひと手間かける値打ちはあります。
チャレンジしてみたいという気概のある方は、是非一度お試しください!