どうも、にゃこめしです。
本日の珍しい食材は…よしなのムカゴです!
よしなは、山の渓流や沢などの水が綺麗で湿潤な環境に生えている山菜です。
標準和名はウワバミソウといい、イラクサ科の多年草です。「よしな」というのは長野県や新潟県あたりの呼び名で、東北地方では「みず」と呼ばれます。
春〜夏は茎の部分を食べますが、秋になると茎にたくさんのムカゴがつきます。
むかごの大きさは小豆粒〜大豆くらい。
茎を抱え込むようについています。
分かりやすく広げてみると、こんな感じです。↓
実は、このよしなのムカゴは下処理が済んだ状態で売られています。生えている時の姿はどうだったかというと…
このように、
一つの節に葉が一枚と根本にムカゴ一つがついています。中には根が出ているものも。これが節ごとに切れ、ムカゴで繁殖します。
この可愛らしい小豆色のムカゴですが、さっとお湯に潜らせると、あざやかな緑色に変わります。
鍋に熱湯を沸かし、塩を小さじ1入れ、よしなをいれると、一分ほどでみるみる色が変わってきます。ムカゴが緑色になったら、すぐに引き上げて冷水にとります。
アクがほとんどない山菜なので、それだけですぐに食べられます。
ドレッシングやポン酢をかけてもよいし、マヨネーズでも。私はお浸しにしました。
包丁で細かく叩いて粘りを出したものは「みずとろろ」といいます。ご飯に乗せたりお酒のアテに、美味しいですよ!
浅漬けも美味しいです。下の写真は青森県のお漬け物です。
シャッキリした歯ごたえとぬるぬる食感、一年中食べたいと思ってしまうような、よしなのムカゴでした。
参考文献
原色日本植物図鑑 保育社
今回はよしな(みず・ウワバミソウ)のムカゴの話でした。長芋・山芋のムカゴの話はこちら↓