にゃこめしの食材博物記

YouTubeチャンネル「古代ローマ食堂へようこそ」の中の人のブログ。古代ローマの食文化についての記事を中心に、様々な歴史や食文化について調べて書いているブログです。

様々な魚醤の味と感想をまとめて比較してみた

どうも、にゃこめしです。

私は魚醤の味比べをするのが好きでして、魚醤を見つけるとすぐに購入してしまいます。

今回は、コレクションを整理しつつ、味の印象を紹介していきたいと思います。

よしる
産地:石川県能登半島
原材料:イワシ
どっしりとした深みのある味わいです。塩分は魚醤の中では控えめ。f:id:nyakomeshi:20230612031837j:image
いしる
産地:石川県能登半島
原材料:イカ
深みと重みのある味わいで、イカの風味が突出しています。大根の煮物や炊き込みご飯に使います。あと、個人的には人参の炒め物に使うのがおすすめです。

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サバのいしる
産地:石川県能登半島
原材料:サバ
いしるはイワシイカで作られたものが多く、サバは珍しいです。
風味が強すぎず色も濃くならないので薄口醤油のように使えます。

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メギスのいしる
産地:石川県能登半島
原材料:メギス
メギス独特の白身の旨味が魅力的。焼き魚のような香ばしいさが感じられます。
イワシのいしるよりも軽やかな味わいで、塩味が引き立っています。f:id:nyakomeshi:20230612131652j:image

しょっつる
産地:秋田県
原材料:ハタハタ
突き抜けるような塩味と旨味の効いた、はっきりした味わい

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鮭の魚醤
産地:新潟県村上市
原材料:サケ・脱脂加工大豆・小麦
鮭と一緒に大豆や小麦もつかわれており、魚醤とお醤油のハーフのような存在です。
酸味の効いた薄口しょうゆのような味わいの中に、鮭の旨味が溶け込んでいます。
新潟県村上市は鮭供養をおこなうことでも知られる地域なので思い入れがあります。

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コラトゥーラ
産地:イタリアシチリア州
原材料:カタクチイワシ
しょっつるに似た塩気とサッパリした旨味。明るく、華やかな風味。アンチョビーソースの代わりにピザやパスタにも合います
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ナンプラー
産地:タイ
原材料:イワシ
甘さやアミノ酸が足されている商品が多く、親しみやすい味わいです。メーカーや商品によっていろいろなナンプラーがありますが、この商品はだし醤油やめんつゆのような万能調味料といった側面が強いかも。f:id:nyakomeshi:20230612032242j:image

ヌクマム
産地:ベトナム
原材料:海水魚
翻訳アプリなどを駆使して原材料を調べたのですが、やはり海水魚としか書かれておらず、詳細はわかりません。パッケージのイラストはサバに見えます。
塩味も魚の風味もかなり強め。タイのナンプラーとは違い、ヌクマムはシンプルな調味料という印象のものが多い気がします。f:id:nyakomeshi:20230612032607j:image

最後に、魚醤の味の印象をグラフにまとめてみました。
味の基準として定番のお醤油であるキッコーマン濃口醤油をグラフの基準値にしています。私は関西人なので大好きなヒガシマルの薄口醤油も同じくグラフに書き入れてます。

ちなみに、魚醤は基本的にお醤油より塩分濃度が高めとなります。

縦軸が塩味の強さ、横軸は旨味や風味の強さです。なお、これは測定した数値ではなく、完全に個人の感想になりますのでご了承下さい。