にゃこめしの食材博物記

YouTubeチャンネル「古代ローマ食堂へようこそ」の中の人のブログ。古代ローマの食文化についての記事を中心に、様々な歴史や食文化について調べて書いているブログです。

調味料の話

古代地中海世界の謎多き植物シルフィウムの正体

古代ギリシア・ローマには謎に満ちたシルフィウムという植物画ありました。美味しい調味料で薬草でもあったシルフィウムはどの植物のことだったのか、その正体について考察します。

未だ謎が残る古代ローマの調味料ラーセル

古代ローマの料理ではラーセルという調味料が風味の決め手であると珍重されてきました。 しかし、ローマ人が好んだこの植物は1世紀の終わりには絶滅してしまい、その代用品が隣国パルティアから輸入されるようになります。

不思議な植物シルフィウムの話

古代地中海世界にはシルフィウムという謎に満ちた植物がありました。 ある時は薬草として、またある時は調味料として珍重され、あまりに価値が高かった為、一世紀中頃には取り尽くされて絶滅し、最後の1本が皇帝に贈られ、その後姿を消したと言われています…

即席ガルム―文献に基づいて古代ローマの調味料を再現

古代ローマの魚醤ガルムを家庭で即席に作る方法とは/レシピはビザンツ帝国の農業書に記されていた/実際に作ってみた味と感想

様々な魚醤の味と感想をまとめて比較してみた

魚醤のコレクションを紹介/写真と味の感想/日本と海外の魚醤/味の印象をグラフにまとめてみた

日本の魚醤の製造方法と歴史について

どうも、にゃこめしです。前回は古代ローマの魚醤、ガルムについて書きました。 今回は比較と参考のために、日本の魚醤の製造過程を調べてまとめてみました。石川県能登半島には伝統的に作られてきたいしるという魚醤があります。いしり、よしると呼ばれる事…

ガルム―古代ローマの調味料―

古代ローマの料理にはかかせない調味料があります。その名はガルムといいます。これらは日本料理のお醤油のように、古代ローマ料理の味の基礎をつくりだすものでした。 ガルムとは魚と塩を漬け込み、熟成発酵させて作った魚醤の事です。欧米の研究者達は魚を…

アピキウスのハーブ、ラヴィッジの話

古代ローマの美食家、アピキウス(アピシウス)が愛したハーブ、ラヴィッジ(ラベージ・ロベージ)について書いています/アピキウスの料理帖にみられるラヴィッジの使用法/どのような味と香りだったのか/どのような植物だったのか/種子を入手

古代オリンピックとオリーブと月桂樹とセロリと松の話

オリンピックの起源が古代ギリシャの祭典、オリュンピア祭であった事は誰もがご存知と思います。では、勝者に贈られるものは何だったでしょうか? 金メダル? 賞金? 実はオリュンピア祭の勝者に贈られるのは、オリーブの枝で編んだ冠でした。 月桂樹の冠と勘違…

しっかり発酵した漬物が好きなんだ

酸っぱい漬物が好きです。しっかり乳酸発酵させた味の漬物が。 酸味と旨味で舌がギューッてなって脳みそまで快感でしびれます。これを書いているだけで唾液腺が刺激され、私はパブロフの犬と成り果てております。 すぐき、飛騨の赤かぶ漬、糠漬け。 ザワーク…

ヒマラヤ岩塩と恐竜の話

私は仕込み中にラジオを聴く事があります。NHKの「子ども科学電話相談」はお気に入りで、いつも聴き逃し配信サービスで聴いています。 11月22日の放送で、岩塩についての質問がありました。 その時の名古屋市科学館主任学芸員の西本昌司先生のお話はとても興…