にゃこめしの食材博物記

どうも、にゃこめしです。自称・おもしろ食材探検家で、面白い食材を探したり、普通の食材の面白い話を探したりするのが好きです。歴史・文化・生物学に興味があります。京都で小さな飲食店を共同経営している料理人。

歴史の話(海外)

ウズラで代用した古代ローマのヤマネ料理

古代ローマのヤマネ料理を資料に沿って再現。現代に残る古代ローマのレシピ集アピキウスの『料理書』。ヤマネの代わりに丸ごとのウズラ肉を使い2000年前の料理を蘇らせます。

アピキウスの料理書に登場する変わった食材、驚くべきメニュー

どうも、にゃこめしです。 前回の記事では古代ローマのレシピ集であるアピキウスの料理書の構成と大まかな内容を紹介いたしました。 今回は、アピキウスの料理書のなかでも珍しい食材や驚くべきメニューにスポットを当ててご紹介したいと思います。 なお、最…

アピキウスの『料理書』の構成

どうも、にゃこめしです。 前回はアピキウスの料理書が辿った歴史について書きました。↓ 今回はアピキウスの『料理書』がどんな構成になっており、各巻に書かれている内容を簡単にご紹介したいと思います。 アピキウスって誰だ?と思われた方はこちら↓ アピ…

アピキウスの『料理書』が伝わった歴史

古代ローマのレシピ集アピキウスの『料理書』とは/誰が書いたのか/どうやって伝わったのか/どこで見られる?

大エビの古代ローマ風レシピ(アピキウスの料理書より)

古代ローマから伝わる『アピキウスの料理書』のレシピに沿ってエビ料理を作りました。古代ローマ風のソースがポイントです。

美食家アピキウスと大きな海老の話

どうも、にゃこめしです。 今回も古代ローマの美食家アピキウスのエピソードです。 紀元二世紀頃の作家、アテナイオスの「食卓の賢人たち」にはこんなエピソードが見られます。 アピキウスという男がいました。彼は非常に金持ちで贅沢な男で、何百万ドラクマも…

イセエビとタコの戦いとアリストテレスの話

ローマのモザイク画に何度も描かれるテーマ「伊勢エビとタコの戦い」これは一体何を意味しているのでしょうか?アリストテレスはどう関係している?ウツボとの関係は?三すくみか三角関係か、それとも共生か、現実の生態との比較、考察

ポンペイ展の食べ物に関する展示の解説と感想をまとめてみた(後編)

ポンペイ展の展示より食べ物に関するものを深堀り。感想や解説と共に紹介。食材としての小鳥/魚介類への情熱エビ、タコ、ウツボ/ローマの醤油か?魚醤ガルム/古代のパンとパトロヌスとクリエンティス/調理器具 鍋、湯沸し器、保温器

ポンペイ展の食べ物に関する展示の解説と感想をまとめてみた(前編)

ポンペイ展の展示品の中から食べ物に関するものを解説。見どころや豆知識について語ります。 パン、調理器具、壁画からうかがえる当時の食生活。展示や解説に対する疑問点にも言及。 ポンペイ展がもっと面白く感じられるかも?

アピキウスのハーブ、ラヴィッジの話

古代ローマの美食家、アピキウス(アピシウス)が愛したハーブ、ラヴィッジ(ラベージ・ロベージ)について書いています/アピキウスの料理帖にみられるラヴィッジの使用法/どのような味と香りだったのか/どのような植物だったのか/種子を入手

ツタンカーメンとお肉のミイラの話

ツタンカーメンの副葬品には肉のミイラがあった/肉のミイラの作り方/何のための肉のミイラか/肉の種類、何の動物の肉か/ツタンカーメンの曾祖父母イウヤとトゥヤの副葬品で発見された肉のミイラ

アウグストゥスとウツボの話

古代ローマではウツボが養殖されていた/初代皇帝アウグストゥスが招待された饗宴/ウツボの養殖池に奴隷を投げ込むよう命じた残忍な美食家ウェディウス・ポリオ/

古代ローマ料理『アピキウスの豆のスープ』を再現しようとしてちょっと違うものになってしまった話

古代ローマの美食家、アピキウス。 その謎に満ちたレシピ集、『料理帳』。 今回もその中から比較的材料が手に入りやすいレシピを選んで古代ローマの食事を再現してみます。 最初に白状しておきますが、今回は事前の資料の調べ方が不足していて、ちょっと違う…

古代ローマの料理「アスパラガスのパティナ」を再現してみた

古代ローマの料理、アスパラガスのパティナを再現。古代ローマの美食家アピキウスの『料理帖』に記されたレシピを読み解き、現在で代用可能な食材を探り、レシピを公開しています。古代ローマの食文化を身近に感じてみませんか

ルイ16世のコロッケを作ってみた話

どうも、にゃこめしです。 『ルイ16世のコロッケ』というレシピを海外のサイトで発見したので、作ってみる事にしました。 ベルサイユ宮殿でこの料理が食べられていた…かは分かりませんが、ルイ16世とジャガイモは切っても切れない関係にあります。この時代に…

ポップコーンの話

どうも、にゃこめしです。 最近、鍋で作るタイプのポップコーンを常備しています。家で作ると塩分や油分が調節できるので、スナックが食べたいけどカロリーが気になるときに重宝しています。 ところで、ポップコーン用のコーンと普通のコーンの違って、何か…

古代ローマの美食家アピキウスの話

古代ローマの美食家アピキウス(アピシウス)について/古代ローマのレシピ集アピキウスの『料理帖』/哲学者セネカの語るアピキウスの人物像/アピキウスは何人か存在した?/紀元前・1世紀・2世紀のアピキウス

皇帝ティベリウスとヒメジの話

古代ローマで好んで食べられていたヒメジ(ルジェ)という魚について。皇帝ティベリウスに献上された巨大なヒメジの話、美食に驚くべきお金をかけたローマ人達、美食家アピキウス(アピシウス)とオクタヴィウスの競り合い

ルイ16世とジャガイモの話

ジャガイモがフランスの民衆に食べ物として利用されるまでにはルイ16世とマリーアントワネット、植物学者パルマンティエの努力と面白い作戦がありました。ジャガイモの歴史/マリーアントワネットが愛したジャガイモの花/ルイ16世とジャガイモ

毒きのこで亡くなった人達の話

どうも、にゃこめしです。 今回は食材の話…ではなく、食べてはいけない物の話になります。魅力的かつ恐ろしい食材、キノコ。 毎年、毒キノコ中毒で亡くなった方やキノコ狩りに出かけて事故に遭われた方のニュースを耳にします。 私がここ一年間で読んだ本の…

キリストと古代ローマのスズメの焼き鳥の話

古代ローマではスズメの焼き鳥が食べられていた/新訳聖書の記述にある屋台で売られているスズメ/イエスキリストはスズメを見て何といったか/スズメのさばき方焼き鳥用

古代オリンピックとオリーブと月桂樹とセロリと松の話

オリンピックの起源が古代ギリシャの祭典、オリュンピア祭であった事は誰もがご存知と思います。では、勝者に贈られるものは何だったでしょうか? 金メダル? 賞金? 実はオリュンピア祭の勝者に贈られるのは、オリーブの枝で編んだ冠でした。 月桂樹の冠と勘違…

蔓菜(ツルナ)の食べ方とキャプテン・クックの話

つるな、イソガキ、浜ホウレンソウ、はま菜/キャプテン・クックとツルナの話/食べ方/シュウ酸が含まれているので生食には不向き/料理方法などについて

エンダイブとチコリの名前の話

エンダイブを手に入れたので、本日はエンダイブとチコリーについてのお話。 エンダイブ/チコリとは? チコリとエンダイブの名前―英語とフランス語の混乱― 美味しんぼの茶番劇 チコリとエンダイブの名前は古代エジプトとギリシャでも混乱していた? まとめ 参…

ツタンカーメンのエンドウ豆

爽やかな季節です。スーパーの店頭にもエンドウ豆がたくさん並んでいます。旬ですね。 ところで、「ツタンカーメンのエンドウ」をご存知の方も多いと思います。さやが紫色をしたエンドウ豆です。中の豆は普通の緑色ですが、豆ごはんにするとごはんがお赤飯の…

マトウダイと聖ペテロの話

大きな口に長くたなびく背ビレ。全身をぐるり取り囲むようにとげが囲み、その真ん中に目を引く黒い紋様。絶大なインパクトのある御姿の魚、マトウダイ。 漢字では「馬頭鯛」と書きます。この魚の口は摂餌の際に大きく前方に伸びます。その顔が馬のようだから…

ルジェという魚の話

フランスでルジェ(rouget)と呼ばれる魚があります。名前から予想出来る通り、赤味がかった色が美しい魚で、フランス料理の高級食材です。これはヒメジの仲間のストライプド・レッド・マレットという魚です。 (ちなみにrouget poissonで検索をかけると、様…