にゃこめしの食材博物記

YouTubeチャンネル「古代ローマ食堂へようこそ」の中の人のブログ。古代ローマの食文化についての記事を中心に、様々な歴史や食文化について調べて書いているブログです。

ツタンカーメンとお肉のミイラの話

ツタンカーメンの副葬品には肉のミイラがあった/肉のミイラの作り方/何のための肉のミイラか/肉の種類、何の動物の肉か/ツタンカーメンの曾祖父母イウヤとトゥヤの副葬品で発見された肉のミイラ

アウグストゥスとウツボの話

古代ローマではウツボが養殖されていた/初代皇帝アウグストゥスが招待された饗宴/ウツボの養殖池に奴隷を投げ込むよう命じた残忍な美食家ウェディウス・ポリオ/

ミノカサゴを食べた話

ミノカサゴは食べられるのか/毒針の位置/さばき方/ミノカサゴはどんな味か/調理法

古代ローマ料理『アピキウスの豆のスープ』を再現しようとしてちょっと違うものになってしまった話

古代ローマの美食家、アピキウス。 その謎に満ちたレシピ集、『料理帳』。 今回もその中から比較的材料が手に入りやすいレシピを選んで古代ローマの食事を再現してみます。 最初に白状しておきますが、今回は事前の資料の調べ方が不足していて、ちょっと違う…

古代ローマの料理「アスパラガスのパティナ」を再現してみた

古代ローマの料理、アスパラガスのパティナを再現。古代ローマの美食家アピキウスの『料理帖』に記されたレシピを読み解き、現在で代用可能な食材を探り、レシピを公開しています。古代ローマの食文化を身近に感じてみませんか

いろんなスープに麦を入れるのを全力でオススメする話

どうも、にゃこめしです。 最近体重が気になります。体調管理の強い味方は野菜スープなのですが、もう少しお腹に溜まるものが食べたい時は、スープに麦を入れるのがおすすめです。 スープ全体に優しいとろみがつくので、満足感が増し、体も温まります。 使う…

干し竹の子の話

どうも、にゃこめしです。 本日はコロナがまだ発生する前、熊本へ行った時に購入した干したけのこを料理したいと思います。(乾物なので賞味期限は…ちょっと過ぎてたけど大丈夫(笑)) ちなみに私は、筍を料理した事はあっても、干したけのこは初めてでした。 …

ルイ16世のコロッケを作ってみた話

どうも、にゃこめしです。 『ルイ16世のコロッケ』というレシピを海外のサイトで発見したので、作ってみる事にしました。 ベルサイユ宮殿でこの料理が食べられていた…かは分かりませんが、ルイ16世とジャガイモは切っても切れない関係にあります。この時代に…

黒いナイルティラピアと上皇様の話

どうも、にゃこめしです。 前回のブログでは赤いナイルティラピアを食べた話をしました。 今日は黒いナイルティラピアについてです。 時代は1964年末、魚類学者でもある上皇様(当時は皇太子殿下)はタイ王国を訪れた際、農村の食糧難を救う手立てとして、テ…

赤いナイルティラピアを食べた話

どうも、にゃこめしです。 ベトナム食材の店でティラピアを買いました。姿のまま、しっかりと真空、冷凍されています。 ティラピアというのは、一種類の魚を指す言葉ではなく、主にカワスズメ科などの淡水性食用魚、数種類をまとめてこう呼びます。 世界中で…

ポップコーンの話

どうも、にゃこめしです。 最近、鍋で作るタイプのポップコーンを常備しています。家で作ると塩分や油分が調節できるので、スナックが食べたいけどカロリーが気になるときに重宝しています。 ところで、ポップコーン用のコーンと普通のコーンの違って、何か…

古代ローマの美食家アピキウスの話

古代ローマの美食家アピキウス(アピシウス)について/古代ローマのレシピ集アピキウスの『料理帖』/哲学者セネカの語るアピキウスの人物像/アピキウスは何人か存在した?/紀元前・1世紀・2世紀のアピキウス

皇帝ティベリウスとヒメジの話

古代ローマで好んで食べられていたヒメジ(ルジェ)という魚について。皇帝ティベリウスに献上された巨大なヒメジの話、美食に驚くべきお金をかけたローマ人達、美食家アピキウス(アピシウス)とオクタヴィウスの競り合い

トンガの火山爆発と、日本の食卓に及ぼす影響を考えてみる

南太平洋のトンガ諸島にある海底火山「フンガ・トンガ」で1月15日1時ごろ、大規模な爆発が起こりました。恥ずかしながら私は最初、ニュースを見ても事の重大さがあまりピンと来ていませんでした。トンガの方々の事はもちろん気になるし、気の毒に思いま…

ルイ16世とジャガイモの話

ジャガイモがフランスの民衆に食べ物として利用されるまでにはルイ16世とマリーアントワネット、植物学者パルマンティエの努力と面白い作戦がありました。ジャガイモの歴史/マリーアントワネットが愛したジャガイモの花/ルイ16世とジャガイモ

よしな(みず、ウワバミソウ)のムカゴの話

どうも、にゃこめしです。 本日の珍しい食材は…よしなのムカゴです! よしなは、山の渓流や沢などの水が綺麗で湿潤な環境に生えている山菜です。 標準和名はウワバミソウといい、イラクサ科の多年草です。「よしな」というのは長野県や新潟県あたりの呼び名…

巨大オクラ「ダビデの星」とオカルトの雑談

どうも、にゃこめしです。 先日、「ダビデの星」という品種の大きなオクラが手に入りました。名前がカッコ良すぎて厨二心をくすぐります。 見てください、この大胆なデカさ。 普通のオクラと比べると、この通りです。 これだけ大きいと、食感は硬いのではな…

毒きのこで亡くなった人達の話

どうも、にゃこめしです。 今回は食材の話…ではなく、食べてはいけない物の話になります。魅力的かつ恐ろしい食材、キノコ。 毎年、毒キノコ中毒で亡くなった方やキノコ狩りに出かけて事故に遭われた方のニュースを耳にします。 私がここ一年間で読んだ本の…

エソの骨全部抜いてみた

エソという魚があります。 高級かまぼこや練り製品の原料になる事が多いです。味はとっても良いのですが、あまり馴染みがないという方も多いと思います。なぜなら、小骨が多くて食べにくいのです。 少し前になりますが、特大サイズのエソが届きました。 小さ…

キリストと古代ローマのスズメの焼き鳥の話

古代ローマではスズメの焼き鳥が食べられていた/新訳聖書の記述にある屋台で売られているスズメ/イエスキリストはスズメを見て何といったか/スズメのさばき方焼き鳥用

古代オリンピックとオリーブと月桂樹とセロリと松の話

オリンピックの起源が古代ギリシャの祭典、オリュンピア祭であった事は誰もがご存知と思います。では、勝者に贈られるものは何だったでしょうか? 金メダル? 賞金? 実はオリュンピア祭の勝者に贈られるのは、オリーブの枝で編んだ冠でした。 月桂樹の冠と勘違…

ウナギと虚空蔵菩薩の話

土用の丑の日が近づき、あちこちでウナギのチラシやのぼりを目にします。 ところで、昔は地域によっては「丑年(うし)又は寅年(とら)の生まれだから、ウナギは食べない」と言う人が居たのだそうです。 生まれ年の干支で決まる守り本尊 虚空蔵菩薩(こくぞうぼ…

サザナミヤッコを食べる

鹿児島・枕崎からサザナミヤッコが届きました。南の温かい海の魚、といった感じです。サンゴ礁が似合います。水族館の人気者。 幼魚と成魚は模様がまったく違います。幼魚はその美しさから海水魚を飼育する人達には人気者なのだとか。しかし、大きくなるんで…

ちゃぶ台返しはいつから存在したのか

昭和の頑固オヤジといえば、ちゃぶ台返しですね。有名なのはやはり、巨人の星の星一徹でしょう。そのパロディは数知れず。しかし、このちゃぶ台返し、いつの時代から存在したのでしょうか。気になったので調べてみました。 前提条件 ちゃぶ台の始まり ちゃぶ…

蔓菜(ツルナ)の食べ方とキャプテン・クックの話

つるな、イソガキ、浜ホウレンソウ、はま菜/キャプテン・クックとツルナの話/食べ方/シュウ酸が含まれているので生食には不向き/料理方法などについて

白身魚のフライとホキとデコラの話

セブイレブンの明太のり弁当を食べた ホキとはどんな魚 デコラとはどんな魚 大量流通の魚と未利用魚 まとめ 参考文献/HP セブイレブンの明太のり弁当を食べた 今日はいろいろあって一日中、ドタバタしていたので昼ご飯(夕方になってしまいましたが)はコン…

加賀太きゅうりの食べ方の話

ずんぐりむっくりなフォルムに惹かれて買いました。加賀の伝統野菜、加賀太きゅうり(かが・ふときゅうり)。 普通のきゅうりと同じように使ってはいけません。美味しく食べるためには、下ごしらえの方法が少し違います。 まず、皮は固いので、皮を剝いて使…

エンダイブとチコリの名前の話

エンダイブを手に入れたので、本日はエンダイブとチコリーについてのお話。 エンダイブ/チコリとは? チコリとエンダイブの名前―英語とフランス語の混乱― 美味しんぼの茶番劇 チコリとエンダイブの名前は古代エジプトとギリシャでも混乱していた? まとめ 参…

タコのゆで方 生ダコをキレイなゆでダコにする下ごしらえの方法

タコを生の状態から料理する機会って、少ないですよね。スーパーに売っている、アノ状態にするまで、下処理になかなか手間がかかるものです。 ところが! 釣りをする友人から生のタコをもらった! 実家や親戚から生のタコを送ってきた! テンション上がって生ダ…

一切れ、三切れ、何と読みますか?たくあん一切れ、三切れは縁起が悪い?

「1切れ、2切れ、3切れ、4切れ」。 何と読みますか? 「ひときれ、ふたきれ、みきれ、よきれ」 でしょうか?それとも、 「いちきれ、にきれ、さんきれ、よんきれ」 でしょうか。 お造りや漬物の盛り合わせなどは、人数に合わせて何切れずつにするかお客様…